メイド・イン・マンハッタンジェニファー・ロペスのシングルマザー役、レイフ・ファインズの下院議員役、どちらも似合ってました。 運命の出逢いは、いつも思いがけないときにやってくる・・・。 ホテルの客室係と大統領有力候補、出会うはずのない2人に訪れた恋の予感。 This season...love checks in... 現代の“シンデレラ・ストーリー”として楽しめる、そして心温まる作品です。 ≪ストーリー≫ マリサはマンハッタンの五つ星ホテルで客室係として働いているシングル・マザー。 ブロンクスのアパートに愛する息子タイと2人で暮らしていた。 ホテルの副支配人が退職したことで、人望の厚いマリサにも昇進するチャンスはあった。 タイを連れて出勤したある日、同僚のステファニーとスイートルームのベッドメイクをしている時、 お店への返却を頼まれた純白の高級スーツを、試着してみたらと半ば強引に勧められる。 そこへ、タイがエレベーターで知り合った上院議員候補のクリス・マーシャルと犬の散歩に出かけたいと現われる。 その場をしのぐために宿泊客のふりをしてしまい、一緒に散歩に出かけることに・・・。 美しいだけではなく、聡明ではっきりと意見を述べるマリサに惹かれるクリス。 マリサも報道されているクリスとは違う、優しさと誠実な人柄に心が動いていく・・・。 タイトルからわかるように、舞台はニューヨークのマンハッタン。 セントラルパーク、地下鉄や街角など、最近のニューヨークの様子を観ることができます。 レイフ・ファインズと言えば、「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」、 そして、最近では「レッド・ドラゴン」「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」に出演。 新境地の開拓でしょうか、ロマンチック・コメディに今回、初挑戦しています。 イギリス出身だからということもないのでしょうが、ちょっと貴族的な雰囲気と 端正なマスク&容姿が今回の役柄にピッタリでした。 大笑いするほどの“コメディ”ではありませんが、共演者の個性的なキャラクター、 そして、新旧取り混ぜて使われている音楽も一緒に楽しめます。 息子のタイが学校で1970年代を調べたことから、好きな音楽がサイモン&ガーファンクル、 そしてクリスと出会いでは、ヘッドフォンステレオで“何を聴いているの?”と聞かれ、 “ベスト・オブ・ブレッドさ”と答えるところも渋い!(笑) また、オープニングでもサイモン&ガーファンクルの“僕とフリオと校庭で”が流れ、 途中では、メイド仲間とふざけて踊るダイアナ・ロスの“アイム・カミング・アウト”、 一人落ち込むマリサのシーンのバックに流れていたのは、2003年のグラミー賞8部門を制覇した, ノラ・ジョーンズの“ドント・ノー・ホワイ”など・・・。 (2003.4.27 ★★☆☆☆) |